BPASSレポート vol.5 〜キーワードは「やる気」?〜

株式会社ビジネスパスポート萩原です。
「やる気」について考えてみたいと思います。

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□□ 1.ヒトリゴト 〜キーワードは「やる気」?〜 □□
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うつらうつらしている部下がいたら、
上司のあなたはどんな声掛けをしますか?
管理職研修の講師をしていますと受講生の管理職の方から、
「最近の若い者は質問にこない」
「やる気があるのかないのかわからない」
といった部下に対する不満をよく聞きます。

一方、入社5年目くらいの若手の研修では
「上司は何も教えてくれない」
「言われたことをやるので精一杯、これ以上どうやる気を出せというんだ」
と上司への不満の声が聞こえます。
それぞれが「やる気」をキーワードとして悩んでいることが見受けられます。

ですが、これは本当に「やる気」の問題でしょうか?
上司は「俺を頼ってくれないのか・・・(涙)」
部下は「いつも仕事ばかりで私の話を聞いてくれない・・・(涙)」
とお互いに「構って欲しい、分かって欲しい」
と言っているように聞こえるのです。
そう、これは、「上司のリーダーシップとコミュニケーションの問題」では
ないかと思うのです。

「やる気」は部下個人の問題ですが、上司の働きかけによって
部下がその気になり前向きに働いてくれるようになります。
部下が「やる気」を出して働くために、上司ができることはなんでしょうか。
部下がその仕事に興味・関心を持ち、
自分からすすんで仕事に取り組むように、
上司として適切な「動機づけ」をすることが重要になります。

上司が部下に対して「動機づけ」を行いお互いにWIN−WINの関係に
なるためには上司がリーダーシップを発揮することがカギになります。

上司のリーダーシップに裏付けされたコミュニケーションのボールは
上司が握っています。

「働き方改革」が動き始めて1年を向かえようとしています。
労働時間を短縮し、かつ、生産性を向上させることが求められています。
上司としては部下のサインにいち早く気づき対処しなければなりません。

「顔を洗ってこい。やる気が足りないんじゃないか」という前に、
「疲れているように見えるけど、困ってることはある?」
と声掛けすることがこれからの常識です。