BPASSレポート vol.17 〜再び、笑いについて〜 |
ビジネスパスポート与謝野 肇 です
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□□ 1.ヒトリゴト 〜再び、笑いについて〜□□
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笑いは、副作用のない癌の特効薬と言われます。
実際困難に直面しても努めて笑って対応することに
より、ストレスが徐々に無くなっていき、自己を取
り巻く環境や事態が好転していくように思われます。
私の経験を一つご披露します。
私は、銀行員時代、シンガポール支店で融資課長を
務めた経験がありますが、部下は全員中国人でした。
着任早々私が悩まされたのは、次の4つのストレス
でした。
英語での仕事、気心の知れない中国人の部下、熱帯
の暑い気候、そして現地事情を理解しない本店の対
応です。
この為、いつもイライラして物頂面で仕事をしてし
まう為に、こんな私に部下も閉口し、中国人同士で
は「あの人はおかしい、理解できないよ!」
と言いあっていたそうで、私を取り巻く環境は最悪
でした。
そんな時、本店からある先輩が出張してきて、一緒
に昼飯を取ったのですが、突然先輩がこんなことを
言い出しました。
「与謝野君、いやに暗い顔をしているね。
その顔は災いを引き起こす。
笑いなさい! ほら今すぐ笑え!!」
そして私に無理矢理笑顔を作らせました。
そう言われて私も成程と納得した面があり、職場に
帰って、その日の午後からできるだけ笑顔を絶やさ
ないように自分自身の行動を切り替えてみました。
例えば、部下が「MR、YOSANO!」と私の指示を
仰ぎに来た時に「イエース!」とにっこり振り返っ
て部下の顔を見るようにしました。
そのような態度を始めて、一か月位経過した頃から
段々職場の雰囲気が変わってきました。笑いが絶え
ないにこやかな職場となり、部下がどんどん私に話
しかけてくるようになりました。又いろいろな提案
も出てくるようになりました。
最後にシンガポール支店を去る時には、部下全員
から別れを惜しむ寄せ書きを贈られた際、つくづく
あの時に「笑いを意識して部下に接するようにして
良かった!
先輩のあの時の“笑え!”の一言は大きかった」と
思った次第です。
動物の中で、笑うことが出来るのは人間だけです。
笑いは、人と人のバリアーを取り除いてくれます。
そして活発なコミュニケーションが生まれてきます。
これからも、難局にぶつかる度にまず笑うことから
始めることにしたいと思っています。
(株式会社ビジネスパスポート
代表取締役社長 与謝野 肇)
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